前回はミセスやRADWIMPSのことを書いたので、
少し宇宙の話から離れていましたが——
今日は予告していた ブラックホール のお話です。
「宇宙の中で一番意味わからない存在」と言っても過言ではないやつです。
その正体に、なるべく分かりやすく迫っていきます。
■ ブラックホールとは何か?
一言で言えば、光ですら戻れないほど深く沈んだ“宇宙の落とし穴”
巨大な星が寿命を迎えると、自分の重さに耐えきれず潰れていきます。
その様子は、まるで宇宙の布に向かって
ズブズブと深い穴を掘っていくような感じ。
最後には底が見えないほどの“深さ”になり、
光すら逃げられなくなる。
それがブラックホールです。
■ ブラックホールは「天体」?それとも「領域」?
これは非常におもしろいポイントです。
● 1.実はブラックホールは“物体”ではない
星のように表面があるわけでもなく、
ガスでできた球体でもなく、
固体の塊でもありません。
空間そのものが極限まで歪んだ“状態” なんです。
だから「領域」と呼ばれることがあります。
● 2.でも振る舞いは完全に“天体”
ところがブラックホールは、
✔ 質量を持ち
✔ 重力で周りの天体を引き寄せ
✔ 銀河の中心で構造を支配し
✔ 周囲の軌道を決める
など、“星”と同じ働きをしています。
つまり、
見た目は領域、中身は天体。
こんな存在は宇宙でもブラックホールだけです。
■ アインシュタインが100年前に予言していた
ブラックホールを理論的に導いたのは、
あの アルベルト・アインシュタイン の一般相対性理論です。
重力とは“質量が空間をゆがめる力”。
巨大な星が自分の重さで潰れると、
空間が深く沈み込み、やがて光すら逃げられない“深い落とし穴”になります。
計算を積み重ねていくと、
ブラックホールは理論上必ず存在する という結論が出る。
しかし…
アインシュタイン本人はこの結果を
「本当にこんなものが宇宙にあるとは思えない」と感じていたと言われています。
それでも理論は「ある」と言っている。
そこで僕はこう思いました。
自分は信じてないのに、机上の計算だけでブラックホールを導き出したアインシュタインは本当に化け物ですね(笑)
あの人の頭はどうなっているのでしょうか💦
本人すら半信半疑だった予言が、
100年後に観測され、さらに写真にまで撮影された。
もう、アインシュタインは“天才”という言葉では足りないレベルの怪物です。
■ ホーキング博士が暴いた“ブラックホールの矛盾”
ブラックホールを語る上で欠かせないのが、
スティーブン・ホーキング博士。
彼が提唱した「ホーキング放射」は、物理学界に衝撃を与えました。
★ ブラックホールは完全な闇ではなかった
ホーキング博士によれば、
ブラックホールはわずかにエネルギーを放出し続けている。
つまり——
光を逃さないはずなのに、
自分自身が“少しずつ蒸発していく”。
この発見は、
“絶対に何も出てこない”と思われていたブラックホール像を覆しました。
最終的にブラックホールは、
膨大な時間の果てに消えてしまう とされたのです。
これはアインシュタインの理論すら揺さぶるような、
宇宙最大級のパラドックスでした。
■ 絵のように理解できるブラックホールの構造
ここからは頭の中に “絵” を描くイメージで。
★ 宇宙を「ピンと張った布」だと思ってみる
- 地球をそっと置く
→ 布が少し沈む - 太陽を置く
→ もっと深く沈む - 中性子星を置く
→ かなり深く沈む - ブラックホールを置く
→ 布ごとズボッと穴が開く
この穴の“ふち”が
イベント・ホライズン(事象の地平線)。
ここを超えると、
光でも絶対に戻ってこられません。
■ シュヴァルツシルト半径とは?
ブラックホールの“大きさ”というのは、
実はこの 「越えてしまうと戻れない境界」の広さのことなんです。
この境界の位置のことを
シュヴァルツシルト半径 と呼びます。
例えるなら、
「ここから先はアウト」
というリング状のライン。
ブラックホールの“半径”とは、
この境界線の距離のことなんです。
■ もし人がブラックホールに近づいたら?
想像してみてください。
● 時間がゆっくり流れ始める
あなたにとって1秒でも、外から見れば数分、あるいは数時間。
● 光がねじれて流れる
星の光が横へ流れたり、背後に回り込んだりする。
● スパゲッティ化
足元と頭にかかる重力の差で、
体が細長く伸びてしまう。
宇宙は美しいけれど、遠慮がありません。
■ 宇宙が震えた「重力波」(ノーベル賞)
重力波とは、
巨大な天体の動きで宇宙に広がる“揺れ”のこと。
布を叩くと波が外に広がるように、
ブラックホール同士が合体すると
宇宙全体に震えが走ります。
この“宇宙の揺れ”を2015年に初めて検出したのが LIGO。
研究者たちはノーベル賞を受賞しました。
“見えないブラックホール”を、
揺れで感じ取れる時代になったのです。
■ 2019年、人類はブラックホールを“見た”
そして歴史的瞬間。
2019年、人類はついに
ブラックホールの撮影に成功。
あの有名な
オレンジ色のドーナツのような画像 がそれです。
写っているのはブラックホール本体ではなく、
周囲のガスの光がねじ曲がることで生じた“影”。
さらに2022年には、
天の川銀河の中心(いて座A)* の撮影にも成功。
自分たちがいる銀河の“心臓部”を見られるって、
とんでもなくロマンがあります。
■ 宇宙は分からないから面白い
ブラックホール。
アインシュタインの半信半疑の予言。
重力波。
そして撮影成功。
宇宙は本当に“分からないもの”だらけです。
でもその“分からなさ”こそが面白い。
謎があるってことは、まだまだ知れるってことだから。
■ おわりに
正直、ブラックホールの話をしてしまうと、
これ以上の宇宙のインパクトある話は出来ないかもしれません😓
中性子星の話くらいかな?
僕が面白く出来そうなのは…。
まぁ、また考えておきます(笑)

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