中学生の頃の思い出話を一つしたいと思います。
あの頃の僕にとって、音楽の先生との出会いは少し特別なものでした。
きっと今でも、あの時間が心のどこかに残っています。
🌷 初めて「音楽が好き」と思えた日
中学生の頃、音楽の先生が好きでした。
もちろん、恋愛的な意味ではありません。
でも、たぶん僕にとって“人生で最初に尊敬した人”だったと思います。
その先生は途中から来られた方でした。
どんなところが好きだったのか、正直もう覚えていません。
けれど、音楽を好きになったきっかけがその先生だったことだけは、今でもはっきり覚えています。
音楽の授業は、たしか週のどこかの三時間目にありました。
僕はいつも誰よりも早く音楽室に行っていました。
ピアノだったか、オルガンだったか――記憶は曖昧ですが、
とにかく鍵盤に触れるのが楽しみで仕方なかったです。
そして、先生が来て、教えてくださる時間が待ち遠しかった。
わずか10分ほどの時間でしたが、その10分が僕にとっての幸福でした。
🎹 「チューリップ」がくれた小さな扉
先生が教えてくれた「チューリップ」。
それが、僕が初めてピアノで覚えた曲でした。
あの一曲が、音楽という世界の扉を開けてくれたのだと思います。
先生が来るまでは、音楽を含めた副教科の成績は全然良くありませんでした。
でも、先生に出会ってからは、なぜか「先生にがっかりされたくない」という気持ちが芽生えて、
定期テストの勉強も自然と頑張るようになりました。
他の教科もやらなければいけませんでしたが、それでも音楽だけは特別でした。
毎回のように80点、90点以上は取っていた気がします。
とはいえ、残念ながら100点を取ったことは一度もありません。
いつもどこか抜けてしまうんですよね💦
今思えば、満点を取った記憶といえば、小学校の漢字テストと、高校の最初の定期テストの数学くらいです。
どうも昔から、どこかに小さなミスをしてしまうのが僕の悪いところです💦
でも、それでも音楽のテストだけは、点数以上に心が満たされていました。
🎼 苦手なことを分かってくれた先生
ただ、楽器のテストは少し苦手でした。
特にリコーダーは、気管切開をしている僕にとってはどうしても難しかったです。
長く息を吸えないので、音が続きませんでした。
それでも、先生も友達も分かってくれていて、
無理をさせることもなく、静かに見守ってくれていました。
さすがに最高の成績は付けてくれなかったみたいで、
結果はいつも5段階中の4でした。
でも、先生が来る前の2や3よりずっと嬉しかったです。
✏️ 書道を選んでも、音楽は消えなかった
高校では、音楽・書道・美術が選択制でした。
たしか最後が美術だったかは曖昧にしか覚えていませんが、
音楽を選ばなかったことだけははっきり覚えています。
本当は迷わず音楽を選びたかったのですが、
楽器や歌のテストでみんなに迷惑をかけてしまうと思い、
少し悩んだ末に書道を選びました。
筆を持ちながら、あの音楽室のピアノをふと思い出したことが何度もあります。
どんなに月日が経っても、音楽の先生と過ごしたあの時間は、
僕の中で特別なままでした。
🎧 10分の幸福が、今も鳴り続けている
あの頃の僕は、きっと音楽そのものよりも
「誰かに教えてもらえること」が嬉しかったのだと思います。
今でも、ピアノに触れるたびにふとあの音楽室を思い出します。
窓の外から聞こえてきた風の音、チョークのかすれる音、そしてあの先生の声。
10分間の幸福は、もう10年以上経った今でも、
僕の中で静かに鳴り続けています。
あのときの「チューリップ」のメロディーが、
今もどこかで、僕の中をやさしく流れています。
💭 あとがき
あの頃のことを思い出しながら書いていたら、
気づけば自然と手が止まりました。
きっと、言葉にできない想いがまだ心の奥に残っているんだと思います。
僕にとってブログは、“誰かに見せるため”ではなく、
“心を吐き出す場所”でありたいです。
そういう場所があることに、少し救われています。

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音楽はいいですね〜