子どもの頃にテレビ番組でマジックをやっていて、最初は Mr.マリック さんや セロ さんをきっかけに夢中で観ていました。
あの「ハンドパワーです」という決め台詞を真似したことがある人、きっと僕だけじゃないはずです(笑)。
マジックは一瞬で人の心をつかむ力があります。
“どうやってるんだろう?”という好奇心と、“もしかして本当に魔法かも”という憧れが、同時に押し寄せてくる。
その“現実と非現実の境目”が、たまらなく好きなんです。
🎩 僕が憧れるマジシャン──Shin Lim
そして、そんな僕が一番影響を受けたマジシャンが シン・リム(Shin Lim) さんです。
彼はカナダ系アメリカ人のマジシャンで、1991年にカナダ・バンクーバーで生まれ、
シンガポールで幼少期を過ごしたのち、アメリカへと渡りました。
もともとはクラシックピアノを専攻し、音楽大学で演奏家を目指していました。
同時に、学生時代から趣味としてマジックも嗜んでいたそうです。
しかし、手首の障害(carpal tunnel syndrome) を診断されたことをきっかけに、
「音楽の道を続けるか、それともマジックに全てを賭けるか」という選択に直面します。
彼は後者を選びました。
音楽を奏でる代わりに、指先で奇跡を奏でる道へ。
✨ 静寂の魔法と、奇跡の復活
彼のマジックは、他の誰にも真似できません。
派手なトークも演出もなく、静寂そのものが演出になっている。
まるでピアノの旋律を思わせるようにカードが流れ、
光と呼吸の間で、物語のように変化していく。
代表作《Dream Act》では、言葉ひとつ使わずに観客を魅了し、
まるで夢の中でトランプが生きているかのような錯覚を与えます。
その完成度の高さはまさに“無言の詩”。
そして2015年、彼は**「FISM 世界マジック大会」カードマジック部門で優勝**し、
世界中のマジシャンの注目を一身に集めました。
音楽を失いかけた青年が、今度は“沈黙のマジック”で世界を魅了した瞬間でした。
しかし、その翌年――2016年。
彼は右手の親指の腱を負傷し、マジシャン生命の危機に陥ります。
「もう二度とカードを扱えないかもしれない」とまで言われた彼は、
懸命なリハビリを続け、数か月後に奇跡的な復帰を果たしました。
その復活劇の延長線上に、
2018年の「America’s Got Talent」優勝、
そして2019年の「AGT: The Champions」での二冠が待っていました。
傷ついた手で、世界を再び驚かせた――
それこそ、彼自身が生きる“奇跡”だったのかもしれません。
もともと趣味だったマジックを、人生のすべてに変えた彼の姿は、
“表現すること”そのものの美しさを教えてくれます。
僕がマジックを“芸術”として感じるようになったのは、
間違いなく彼の存在があったからです。
🪙 自分でもやってみたくなった
観るだけじゃ物足りなくて、自分でもマジックを練習し始めました。
最初はトランプやコインを使った簡単なものから。
たくさん失敗して、手がつりそうになりながらも、少しずつ人前で披露できるようになりました。
でも、僕には致命的な欠点があります。
それは――手がものすごく小さいことです😅
たぶん女性よりも小さいと思います。
カードやコインを隠すには明らかに不利です。
それでも、限られた動きの中で工夫しながら、“自分なりのマジック”を磨いてきました。
もちろん、出来ないマジックのほうが多いです。
マジックってタネを知っただけではできないんですよね。
練習と観察、そして“観客の心を読む”力が必要なんです。
そこが、単なるトリックではなく「人と人とのコミュニケーション」だと感じています。
✨ 本物のマジックを目の前で
三年か四年前、行きつけのマジックショップの店長に紹介され、
初めて本格的なマジックショーを観に行く機会がありました。
そのときは、マジック界のオリンピックとも呼ばれる「FISM」の日本代表の方々も出演されていて、
目の前で繰り広げられる奇跡の連続に、ただただ圧倒されました。
照明、音、テンポ、観客との距離感──
どれも完璧で、「マジックは芸術なんだ」と実感しました。
その瞬間、「僕もいつかこんなステージで演じられたらな」と恥ずかしながら思ったんです。
🕰️ マジックの歴史を少しだけ
マジックの歴史は驚くほど古く、なんと紀元前2700年のエジプトまで遡ると言われています。
古代の王に仕えたマジシャンが“ガチョウの首を切って生き返らせる”という奇跡を見せたという記録もあります。
そして、世界最古のマジックのひとつとされているのが「カップ&ボール(Cups and Balls)」。
カップの下でボールが消えたり移動したりするあのトリックは、なんと古代エジプトの壁画にも描かれています。
今でもプロマジシャンたちがステージで披露しており、
時代を越えて“人を驚かせる本質”が変わらないことを教えてくれる名作です。
その後、ヨーロッパでは“魔法”と“奇術”の境界が曖昧だった時代を経て、
19世紀にはフランスのマジシャン ロベール・ウーダン が登場します。
彼は「奇跡を劇場に持ち込んだ男」と呼ばれ、近代マジックの父とされています。
彼が作り出した“見せ方の美学”が、現代マジックの基礎になっているんです。
🎭 ロサンゼルスの「マジックキャッスル」
そして、マジックの聖地と呼ばれるのが、
アメリカ・ロサンゼルスにある「Magic Castle(マジックキャッスル)」。
ここは、一般の人が簡単には入れない“会員制マジシャンクラブ”で、
世界中のトップマジシャンたちが夜な夜な集う、まさに夢の城です。
中では、バーやラウンジのいたるところでマジックが披露され、
ドレスコードも厳格。
まるで別世界に迷い込んだような空間なんだとか。
……誰か僕をマジックキャッスルに招待してくれないかな〜……なんてね(笑)
そんな人脈あったら、きっとここでブログなんて書いてないですよね😅
でも、いつかあの場所で本物のマジシャンたちの演技を生で観てみたい。
小さな手しか持っていないけれど、
その手で“人を驚かせる魔法”を作れるようになりたい――
そう思わせてくれる場所です。
🧠 なぜ人はマジックで騙されると嬉しいのか?
マジックを観ているとき、人は「騙された!」と言いながら笑顔になります。
普通なら、嘘をつかれたら怒るはずなのに、マジックだけは例外です。
なぜでしょうか。
僕は、それは“安心して裏切られる体験”だからだと思っています。
現実の中で、他人に騙されることは傷つくことだけど、
マジックは“ルールのある嘘”なんです。
マジシャンも観客も「これは演技だ」と知っていて、
その上で“本気で信じる”時間を共有する。
その一瞬、僕たちは現実から少しだけ解放されるんです。
言い換えれば、マジックは「信じる練習」でもあるのかもしれません。
タネがあるとわかっていても、“目の前で起こる奇跡”を信じたい。
その気持ちは、もしかしたら希望と呼んでいいのかもしれません。
🐧 さいごに
マジックは“騙す”ものではなく、“信じたい心”と向き合う芸術。
その一瞬の驚きと笑顔がある限り、
人は何度でも「魔法を信じる子ども」に戻れる。
これからも、僕はこの小さな手のひらで、
少しでも人を笑顔にできるようなマジックを続けていきたいと思います。
書いたは良いものの…..,最近トランプすら触ってないので、また一から特訓し直しです😭

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