僕は最近、BARを舞台にした小説を書き始めました。
タイトルは、
『名前のないBARで、人生の話を』
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何もかもに意欲をなくし、空っぽの心で夜の街を歩いていた女子高生が、路地の奥に灯る一軒のBARを見つけるところから物語は始まります。
店の中にいたのは、一人の店主。
「どうして、みんな必死に生きていられるんですか?」
「私の人生って、神様からの罰なんじゃないですか?」
家族に大切にされ、恵まれていることは自分でも分かっている。
それでも幸せだとは思えず、生きる意味を探そうにも、何かを望む気持ちさえ湧いてこない。
そんな少女の問いに店主が耳を傾け、二人でこの世や人生、生きる意味について考えていく対話の物語です🌙
BARなのに、主人公が女子高生?🤔
あらすじを読んで、最初に「ん?」と疑問が湧いた人もいると思います。
BARを舞台にした小説なのに、主人公が女子高生。
そりゃそうですよね。
BARと聞けば、まず思い浮かぶのはお酒です。
大人がグラスを傾けながら、静かに時間を過ごす場所という印象があります。
そんな場所に、まだお酒を飲めない女子高生がいるとなれば、違和感を覚えるのも当然です。
しかし、僕はあえて女子高生を主人公にしました。
人生に疲れるのは、大人だけではないと思ったからです。
高校生は、子どもと大人の間にいる不安定な時期です。
進学や就職について考え、自分の将来を選ぶことを求められる一方で、自分だけでは決められないこともたくさんあります。
周囲から「まだ若い」「これから楽しいことがたくさんある」と言われても、本人にとっては、今抱えている苦しさが世界のすべてかもしれません。
若いから悩みが軽いわけでも、恵まれているから幸せでなければならないわけでもありません。
むしろ、自分が恵まれていると分かっているからこそ、幸せだと思えない自分を責めてしまうこともあります。
つらい理由をうまく説明できない。
大きな不幸があったわけでもない。
それなのに、生きることに疲れている。
そんな少女が、本来なら自分とは縁がないように思えるBARへ足を踏み入れるからこそ、この物語は始まりました。
ちなみに僕はBARに一度だけ行ったことがあります(笑)
ここで一つ、正直に告白します。
僕は最初、「BARへ行ったことがない」と書こうとしていました。
しかし、よく考えたら一度だけ行ったことがありました。
危うく嘘をつくところでした😂
以前、友達と一緒に出かけていたとき、二人とも喉が渇きました。
どこかで飲み物を飲みたかったのですが、近くに喫茶店などがなく、見つかったのがBARだけだったのです。
そこで友達と一緒に入ったのですが、僕が注文したのはカクテルでもビールでもありません。
オレンジジュースです(笑)
BARへ入って、オレンジジュースを飲んで帰った。
それが、今のところ僕にとって唯一のBAR体験です。
そのため、BARへ一度も行ったことがないわけではありませんが、お酒やBARを本格的に楽しんだ経験は、ほとんどないと言っていいでしょう。
『名前のないBARで、人生の話を』に登場する店も、その一度の経験を再現したものではありません。
映画やドラマ、小説などから得たイメージと、僕自身の妄想を組み合わせて作っています。
お酒をちゃんと飲んだのは二回だけ
そもそも僕は、お酒をほとんど飲みません。
まったく飲めないわけではないですが、単純にお酒の味があまり好きではないのです。
これまでに、一杯のお酒をちゃんと飲んだ経験は二回だけです。
一回目は梅酒。
二回目はスパークリングワイン🥂
どちらも一杯飲んだだけなので、お酒の種類や味について詳しく語れるほどの経験はありません。
飲み比べをしたこともなければ、何杯も続けて飲んだこともありません。
そのため、僕はまだ「お酒に酔う」という経験をしたことがありません。
酔うと気分が良くなるのか、普段より話したくなるのか、それとも眠くなるのか。
知識として聞いたことはあっても、実際の感覚は分かりません。
ちなみに、甘くて飲みやすいお酒だからといって、アルコールが弱いとは限りません。
酔い方も、飲んだ量や速度、アルコール度数、体質、その日の体調などによって変わります。
僕は二回とも酔うところまではいかなかったため、今のところ完全に未知の世界です(笑)
ちなみにビールは大嫌いです(笑)🍺
そんな僕ですが、ビールだけは特に苦手です。
というより、大嫌いです(笑)
理由は、子どもの頃のある出来事にあります。
家に置かれていたコップを見て、僕は中に入っているものを完全にお茶だと思いました。
何の疑いもなく口に含んだ瞬間、予想していた味とはまったく違う強烈な苦さが、口いっぱいに広がりました。
「何これ!?」
驚いて確認すると、それはお茶ではなくビールでした。
完全な事故です(笑)
ちなみに、ビール特有の苦味には、原料の一つであるホップが関係しています。
ホップは苦味だけでなく、ビールに香りを与える役割も持っています。
ビールが好きな人にとっては、その苦味と香りがおいしさなのでしょう。
しかし、お茶だと思って口にした子どもの僕にとっては、あまりにも強烈でした。
大人になれば自然とビールをおいしく感じるようになるのかと思っていましたが、残念ながら、その日はまだ訪れていません。
完全にトラウマになっています(笑)
仕事終わりにビールをおいしそうに飲んでいる人を見ると、
「本当にそんなにおいしいの?」
と不思議に思います。
きっと、好きな人にしか分からない世界があるのでしょう。
僕には、まだ理解できそうにありません(笑)
飲むことより、名前や言葉に興味がある
お酒はほとんど飲まない。
ビールも大嫌い。
唯一BARへ入ったときに注文したのもオレンジジュース。
それでは、なぜ僕がお酒やBARにまつわる小説を書こうと思ったのか。
僕が興味を持っているのは、お酒の味よりも、お酒に付けられた名前や言葉だからです。
カクテルには、それぞれ印象的な名前があります。
シンデレラ。
シャーリーテンプル。
マティーニ。
モヒート。
名前を見ているだけでも、その向こうに一つの物語があるように感じます✨
かわいらしい名前もあれば、どこか大人びた名前や、寂しさを感じさせる名前もあります。
さらに、カクテルには「カクテル言葉」と呼ばれる意味が紹介されているものもあります。
花に花言葉があるように、一杯のカクテルへ気持ちやメッセージを重ねる文化です。
ただし、カクテル言葉には複数の解釈があり、同じカクテルでも資料によって意味が違うことがあります。
絶対的な正解が決まっていないからこそ、物語に合った意味を考えられるのも面白いところです。
なぜ、店主はこのカクテルを出したのか。
その名前には、どのような意味があるのか。
客は、その意味に気づくのか。
一杯のグラスを挟むだけで、言葉にしなくても何かを伝えられる。
そこに、小説の題材としての大きな魅力を感じました。
少女に出されるのはノンアルコールカクテル🍹
主人公は女子高生なので、当然、本物のお酒は提供されません。
店主が少女に出すのは、シンデレラやシャーリーテンプルなどのノンアルコールカクテルです。
ノンアルコールカクテルは「モクテル」と呼ばれることもあります。
英語で「まねたもの」を意味する「mock」と、「cocktail」を組み合わせた言葉です。
シンデレラは、一般的にオレンジジュース、レモンジュース、パイナップルジュースを組み合わせて作られます。
一方のシャーリーテンプルは、ジンジャーエールやレモン・ライム系の炭酸飲料に、ザクロ風味のグレナデンシロップなどを加えて作られます。
店によって材料や割合が違うため、同じ名前でも少しずつ異なる味を楽しめるようです。
ただのジュースと言ってしまえば、それまでかもしれません。
しかし、綺麗なグラスに注がれ、名前と意味を与えられた瞬間、少し特別な一杯に変わります。
そう考えると、BARでオレンジジュースを頼んだ僕も、もう少し勇気を出してノンアルコールカクテルを頼めばよかったのかもしれません(笑)
ただし、ここで一つ注意が必要です⚠️
「ノンアルコール」と書かれていても、必ずアルコール分が完全な0%とは限りません。
日本の酒税法では、アルコール分が1度以上の飲料を「酒類」と定義しています。そのため、酒類に分類されない飲み物でも、微量のアルコールを含んでいる可能性があります。
また、BARで作られるモクテルも、使われる材料や店のレシピによっては、少量のアルコールが含まれる可能性があります。
本当にアルコールを一切飲めない人、20歳未満の人、妊娠中の人、運転する予定のある人などは、「ノンアルコール」という言葉だけで判断せず、アルコール分0.00%なのかを確認した方が安心です。
もちろん、小説の中で店主が女子高生に出すカクテルは、材料を含めてアルコール分0.00%です。
この物語で少女の心を開くのは、アルコールではありません。
一杯のノンアルコールカクテルと、店主との会話です。
少女は酔った勢いで本音を話すのではなく、店主が自分の言葉を否定せず、簡単な正解を押しつけず、一緒に考えてくれるからこそ、胸の中に抱えていたものを少しずつ言葉にできます。
なぜ喫茶店ではなく、BARなのか
主人公がお酒を飲まないのなら、舞台は喫茶店でもよかったのではないかと思う人もいるかもしれません。
確かに、店主と少女が飲み物を挟んで話すだけなら、喫茶店でも物語は成立します。
それでも、僕が描きたかったのは昼間の明るい場所ではありませんでした。
何もかもに意欲をなくし、家へ帰る気にもなれず、夜の街を一人で歩く少女。
そんな彼女が、暗い路地の奥に小さな明かりを見つける。
扉を開けると、日常から少し切り離されたような空間が広がっている。
そこで少女は、普段なら誰にも話せないようなことを口にする。
その物語には、喫茶店よりもBARの方が合っていると思いました。
そして、そのBARには名前がありません。
なぜ名前がないのか。
これから名前が付くことはあるのか。
その部分も含めて、物語の中で描いていきたいと思っています。
この店に、人生の正解が用意されているわけではありません。
ただ、自分の抱えている問いを言葉にして、誰かと一緒に考えることができます。
僕が想像したのは、酔うためのBARではなく、一度立ち止まって人生について話せるBARだったのだと思います。
興味はあるけれど、好んで飲むことはないと思う
僕は、お酒の材料や歴史、名前の由来には興味があります。
今回、小説を書くために調べてみて、お酒の世界は思っていた以上に奥深いと感じました。
ただ、これからお酒に詳しくなったとしても、僕が好んで飲むようになることは、おそらくないと思います(笑)
単純に味があまり好きではありませんし、お酒を買ったり、店で飲んだりすれば普通にお金もかかります💸
さらに、飲み過ぎれば体にも良くありません。
僕の場合、飲まなくても特に困っていないので、無理をして飲めるようになる必要もないと思っています。
もちろん、お酒が好きな人を否定するつもりはありません。
料理と一緒に味わうことが好きな人もいれば、誰かと飲みながら話す時間を大切にしている人もいるでしょう。
ただ、僕が惹かれているのは、お酒を飲んだときの感覚よりも、その一杯に付けられた名前や言葉、その背景にある物語です。
「飲むことにはあまり興味がないけれど、お酒の世界には興味がある」
少し矛盾しているように見えるかもしれませんが、僕の中では別の話なのです。
名前のない場所で、自分の人生を語る
『名前のないBARで、人生の話を』に登場する店は、僕のBAR経験を再現したものではありません。
映画やドラマ、小説などから得たイメージと、僕自身の妄想から作った場所です。
少し暗い照明。
静かに流れる音楽。
カウンターの向こうに立つ店主。
綺麗なグラスに注がれる色鮮やかなカクテル。
外の世界から少し離れて、自分の気持ちと向き合える静かな空間。
そして、まだ名前を持たない一軒のBAR。
この物語で本当に描きたいのは、お酒ではありません。
何も望めなくなった少女が、一人の店主と言葉を交わしながら、自分と世界を見つめ直していく姿です。
すぐに答えが出なくてもいい。
生きる意味が見つからなくても、誰かと一緒に考えることはできる。
店を出るとき、少女の悩みがすべて消えているわけではないかもしれません。
それでも、店へ入る前とは少しだけ違う気持ちで日常へ戻っていける。
そんな物語にしたいと思っています。
お酒をほとんど飲まない僕が、女子高生を主人公にしてBARの物語を書く。
そして実際の唯一BAR体験で頼んだものはオレンジジュース。
かなり変わった組み合わせですが、だからこそ生まれる物語もあるのではないでしょうか。
興味を持っていただけたら、ぜひ『名前のないBARで、人生の話を』を読んでみてください📖
次にBARへ行く機会があれば、今度はアルコール分0.00%のカクテルを頼んでみたいと思います。
いや、せっかく行くならアルコール入っているのをたのんでみてもいいかもしれないですね…
ただし、ビールだけは絶対に頼みません(笑)

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