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「カラスの親指」――詐欺師たちが見せる“もう一度生きる”物語【道尾秀介先生】

人は、どこまでやり直せるのだろう。
そして、何を失えば「家族」と呼べなくなるのだろう。

今回は、道尾秀介先生の代表作のひとつ
**『カラスの親指 by rule of CROW’s thumb』**を紹介します。

詐欺師という“嘘を生きる人間たち”が、
いつしか“本当の絆”を掴もうとする――。
そんな不思議な温かさを感じる物語です。


目次

📖あらすじ(ネタバレなし)

中年詐欺師のタケ(武沢竹夫)とテツ(入川鉄巳)
過去の罪や失敗を抱えながらも、
小さな詐欺でその日暮らしをしていた二人。

ある日出会ったスリの少女・まひろ
その姉・やひろ、そしてやひろの恋人・貫太郎

ひょんなことから同居生活が始まり、
“他人同士”の奇妙な家族ができあがっていきます。

しかし――彼らにはそれぞれ、
隠している過去と、やり残した復讐がありました。


💡タイトルの意味

「カラス」は黒く、何でも見抜く“プロ(玄人)”の象徴。
「親指」は“家族の父親”のように、全体を支える存在。

つまり「カラスの親指」とは、
**“詐欺師の親分”であり、“家族の掌を守る者”**という
二重の意味を持っています。

そしてこの“親指”の比喩が、
ラストシーンでとても深い余韻を残します。


🎭読みどころ

  • 道尾秀介先生らしい巧妙などんでん返し
  • 詐欺師でありながら人間味あふれる登場人物たち
  • “家族”とは何かを問い直す温かなテーマ
  • ミステリーでありながら、最後は涙があふれる人間ドラマ

どちらかというと、ミステリーとして読むよりも
人間ドラマとして味わう方がより深く楽しめる作品だと思います。

読み終えたあと、「この人たち、幸せになってほしい」と
思わず祈ってしまうような物語です。


🖋作者紹介:道尾秀介先生

1975年、兵庫県生まれ。
『背の眼』でデビューし、『向日葵の咲かない夏』『龍神の雨』など
数々の話題作を発表。
巧妙な構成力と繊細な心理描写で、多くの文学賞を受賞しています。


🌙まとめ

『カラスの親指』は、
**「嘘で生きてきた人たちが、本当の自分を取り戻す物語」**です。

ミステリー好きにも、人生の再生物語が好きな人にもおすすめ。
ページを閉じたあと、心のどこかで
“誰かともう一度やり直したい”と思わせてくれます。


🐸少しだけ続編紹介:「カエルの小指」

もし『カラスの親指』を読んで心を動かされたなら、
ぜひその後日譚である**『カエルの小指』**も手に取ってみてください。

この作品は、道尾秀介先生ご自身が「登場人物にもう一度会いたくなったから」
という理由で書かれたそうです。
……もう、このエピソードだけでエモすぎますよね。

さらに解説は、教育系YouTuberのヨビノリたくみさんが担当されています。
実は僕、道尾秀介先生のことをヨビノリたくみさんと齋藤明里さんがやっている
YouTubeチャンネル「ほんタメ」で知りました。

このチャンネルはほぼ毎日観ていて、
僕が“次に読みたい本”を見つける大切な参考にさせていただいています📚✨

このチャンネルを観ると、きっと本が読みたくなると思います。

二人の掛け合いと本紹介は本当に何度観ても飽きないです😁

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この記事を書いた人

好きなことを言葉で繋ぎます!
ブログ初心者なので暖かく見守っていてもらえれば嬉しいです。
また、ハーメルンにてニ次小説を書かせてもらっています!
詳しくはXで!

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