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心に静かに沁みた一冊 ― 小坂流加『生きてさえいれば』

この一年で、一番心に静かに沁み込んできた一冊があります。
小坂流加先生の『生きてさえいれば』。

『余命10年』の作者として知られる先生が、亡くなられたあと、
ご家族によってパソコンの中から見つかった“最後の物語”です。

その原稿は、先生が生前に残されたままの形で大切にまとめられ、
まるで先生の“遺言”のように静かに私たちのもとへ届きました。

目次

🌱 一気に、心を持っていかれた

この作品は、最近読んだ中で唯一、一気読みした本です。
というより一気に読まずにはいられませんでした。

ページをめくる手を止められないほど、
登場人物たちの想いがまっすぐに胸へと届いてくる。
それは物語の展開というよりも、
一つひとつの言葉が「生きるとは何か」を問いかけてくるからだと思います。

💫 悲しみを抱えながら進むということ

悲しみを完全に消すことはできません。
けれど、生きているかぎり、
その痛みを抱えたままでも少しずつ前へ進むことはできる。

絶望の中で見つけた小さな光や、
誰かの笑顔に救われる瞬間。
それが“生きる”ということの意味なのかもしれません。

🌸 小坂先生が残してくれたもの

小坂先生の作品には、どこか祈りのような静けさがあります。
読むたびに心があたたかくなって、
「今日を生きていること」そのものが少し愛おしくなる。

『生きてさえいれば』というタイトルには、
先生が命の限りに伝えようとした“希望”が込められているように思います。

「生きることは、それだけで奇跡だよ」と。

🕯️ おわりに

小坂流加先生の物語は、今も多くの人の心に灯りをともしています。
生きている限り、私たちの物語もまだ途中です。
悲しみも喜びも、まだ見ぬ明日も、
すべては「生きてさえいれば」こそ出会えるもの。


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ブログ初心者なので暖かく見守っていてもらえれば嬉しいです。
また、ハーメルンにてニ次小説を書かせてもらっています!
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