今日は、『君の膵臓をたべたい』について書いていきたいと思います。
「え、今さら?」と思う人もいるかもしれません。
でも、僕にとってこの作品は“特別”であり、間違いなく小説の原点です。📖
🌱 出会い ― 初めて心が動いた物語
僕が初めて読んだ小説は、『謎解きはディナーのあとで』でした。
小学生のころにたまたま手に取った一冊で、正直、内容はもうほとんど覚えていません。
それでも、ページをめくるたびに広がっていく“物語の世界”に、少しだけ胸が高鳴ったのを覚えています。💭
その後は、小説よりも漫画ばかり読んでいました。
特に『名探偵コナン』が大好きで、推理の世界に夢中になっていました。
しばらくの間は、小説を読むことはほとんどありませんでした。📚
💫 僕を変えた一冊
そんな僕が再び小説に惹かれたのは、中学生の終わり頃です。
きっかけは、『君の膵臓をたべたい』との出会いでした。🌸
あの作品を読んだときの衝撃は、今でもはっきり覚えています。
読み終えたあとも心が落ち着かなくて、何度もページを開き直しました。
気づけば、五回は読み返していたと思います。📖
なぜそんなに何度も読んでいるのかというと、
何度読んでも桜良と“僕”のやりとりがまったく飽きないからです。
あの二人の関係には、優しさと切なさ、そして不思議な希望がありました。🌙
桜良は、自分の死を知りながらも明るく振る舞い、
他者とのつながりを大切にして生きていました。
その姿がとても魅力的で、読むたびに心を打たれます。
彼女の言葉や笑顔の奥にある“本当の強さ”に気づくたびに、
自分ももう少しだけ前を向いて生きようと思えるのです。
もちろん、映画版やアニメ映画版も見ました。🎬
どちらも美しくて心を揺さぶられましたが、
やっぱり一番響いたのは“小説”でした。
文字を追いながら、静かに心の中で登場人物と対話するような感覚。
その静けさの中でこそ、言葉が深く沁みてくる気がしました。
もしかしたら、今こうして「生きる意味」ということを考えるようになったのも、
この作品の影響かもしれません。
桜良や僕の姿を通して、
“生きる”ということの痛みや温かさを、初めて深く感じた気がしました。🌷
🌌 住野よる先生の描く“死と生”
それからというもの、住野よる先生の作品を追いかけてきました。
『また、同じ夢を見ていた』『青くて痛くて脆い』『恋とそれとあと全部』――
どの作品も、人の死や心のすれ違いを通して、“生きること”を静かに見つめさせてくれます。
住野よる先生の作品は、賛否が分かれるものも多いですが、
僕は好きです。❤️
まっすぐで、どこか青くて、読者の心をざらつかせるような物語たち。
その中にある“痛み”も“優しさ”も、どちらも嘘がないと感じます。
住野よる先生の物語は、いつも静かでやさしく、
読み終えたあとに必ず“生きるとは何か”という問いを残してくれます。
その問いが、僕の中で今も静かに息をしています。
まだ『告白撃』と『よるのばけもの』は読めていませんが、
きっとまた新しい気づきや感情に出会える気がしています。
これから読むのが楽しみです。📘
最後に
💭 あなたにとって、大切な一冊はありますか?
その一冊に出会ったとき、どんな感情が生まれましたか?
涙かもしれないし、笑顔かもしれない。
でもきっと、その瞬間にしか感じられない“何か”があったはずです。
僕にとっての原点は、間違いなく『君の膵臓をたべたい』です。🌸

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