人はなぜ、言葉を紡ぐことで心を保てるのでしょうか。
書くという行為は、ただの表現ではありません。
胸の内に渦巻く思考や感情を外へと解き放つことで、形のない不安や迷いは、文字という輪郭を得ます。
言葉にした瞬間、それはもう「自分の外」にあります。
抱え込んでいた重さが少しずつ軽くなるのは、そのためだと思います。
書くことはまた、自分との対話でもあります。
誰かに読まれるために書いているようでいて、実際は最初の読者は自分自身です。
言葉を選ぶたびに、隠れていた思いや問いが浮かび上がります。
それは、鏡に映る自分を静かに見つめ直すような時間です。
さらに、書くことは存在の証明になります。
日々は過ぎ去ってしまえば跡形もなく消えていきます。
けれど、文章に残された言葉は、確かに「ここにいた」という痕跡を刻みます。
たとえ小さな文字であっても、それは自分が生きていた証になるのです。🌱
そして、書いたものが誰かの目に触れるかもしれない、という小さな希望があります。
それは、ときに孤独を和らげます。
たとえ誰にも届かなくても、書いた瞬間に心は少し自由になります。
もし同じように迷う誰かの支えになれたなら――そのとき、書くことは自己救済を超え、人と人を結ぶ力へと変わるのです。
だからこそ、僕は今日も書きます。
救われたいからではなく、書くことで気づけば救われているからです。
もしあなたにも鬱憤があるのなら、紙でも、スマホでも、パソコンでもかまいません。
ほんの少し書き出すだけで、心はきっと軽くなると思います。😊
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