🌕 9月8日未明に訪れる天体ショー
9月8日の午前2時半ごろ、夜空でひとつの奇跡が訪れる。
皆既月食。
月が赤く染まり、まるで世界が呼吸をひそめるように静まる時間。
けれど、僕が本当に語りたいのは天文現象そのものではない。
月という存在が、人の心にずっと寄り添ってきたという事実だ。
🌾 月と人との長い物語
古代の人々は、欠けゆく月に不安を抱き、満ちゆく月に希望を託した。
日本ではお月見の夜に、すすきを飾り、収穫への感謝を込めて月を仰ぐ。
また、9月の満月には「コーンムーン(Corn Moon)」という呼び名がある。
北米の農耕社会では、とうもろこしや穀物の収穫を知らせる目印とされ、
“実りの象徴”として暮らしに深く結びついていたのだ。
今回の満月も、このコーンムーンにあたる。
そして、そのコーンムーンが日本を含むアジア・オセアニアで皆既月食を迎える。
一方で、アメリカなど西半球では残念ながら今回の月食は観測できない。
つまり今回は、文化的な呼び名としてのコーンムーンと、
天体現象としての皆既月食が、同じ月の上に重なる特別な夜なのだ。
月は、ただそこに浮かぶ光の球ではない。
人が心を映し、意味を重ねてきた鏡だ。
💫 満ち欠けが語るもの
欠けるたびに揺らぎ、満ちるたびに安心を覚える。
その姿は、まるで僕らの人生そのもののように。
そして今宵、月は赤く燃える。
その姿を見上げながら、僕らは思い出すのかもしれない。
たとえ影に覆われても、やがて再び光を取り戻すことを。
🌙 結びに
夜空に浮かぶ赤銅色の月は、静かに語りかけてくるだろう。
「君の心の闇さえも、いずれ光に包まれるのだ」と。
明日がお休みの人は、ぜひ夜更かしして観測してみてくださいね!
お仕事の人は……自己責任で😆
けれども、見上げた空に浮かぶ月が心に残すものは、
きっと疲れさえ忘れさせるほどの静かな感動だと思います。
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